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2007年01月30日

思いっきり働き、思いっきり遊べ

「思いっきり働き、思いっきり遊べ」
これは、前職のサン・マイクロシステムズ(Sun)の創業者スコット・マクニリーの言葉です。
Sunという会社をご存知ない人の為に少し解説すると、Sunは、Stanford Univercity Networkの略で、スタンフォード大学の学生を中心とした4人の若者が1982年に設立した企業です。
主にインターネットに利用されるハードウェア(サーバー)の製造を中核に、一般的に知られているのが「Java」というインターネットに最適なソフトウェア言語を開発し、今や、インターネット上の様々なシステムから、携帯電話や車や家電製品まで使われています。

実は、皆さんご存知の「Google」という会社が今日あるのも、Sunのお陰です。
何故なら、「Google」に最初の資金を提供したのは、Sunの創業メンバーの一人であるビノッド・コースラで、現在の「Google」社長のエリック・シュミットもSun出身です。
数年前までは、「Google」社員の60%以上が元Sunの社員だったそうです。
正に、シリコンバレーを代表する企業がサン・マイクロシステムズです。
解説が長くなりましたが、Sunというベンチャー企業は、非常にユニークな会社です。
創業者の言葉にある通り、思いっきり働いて、思いっきり遊ぶ為に、様々な工夫をしています。
例えば、私が働いていた頃は、毎年「サンライズ」というイベントがありました。
これは、全社員が対象で、年間の目標を達成した人が招待される表彰旅行です。
このサンライズには、対象者に選ばれた人がもう一名、奥さん又は彼女を連れて来ていいルールになっています。
サンライズでは、旅費・宿泊費の他、食事代やアクティビティで使うTシャツやトレーナーなど、全て会社負担でブランド品が支給されます。
そして、最終日には、タキシードやドレスを着て、フルコースの食事をした後、必ずコンサートがあります。
世界中のリゾートや観光地で開催されるこのイベントは、年々会社規模が大きくなるにつれてスケールアップし、最後は、何と我々の為だけに「エルトン・ジョン」のプライベートコンサートが開かれたりしました。
そして、散々遊んでホテルの部屋に戻ると、奥さんや彼女の為にティファニーのプレゼントが置いてあったりしました。(もう、遊びとはいえ徹底的です。)

社員は、このイベントに参加する事で、毎年毎年、会社の成長を実感します。
特に、奥さんや彼女は大喜びで、「必ず来年も必ず連れて行ってね」と強力なプレッシャーを掛けて来て有無を言わさず約束させられます。

ベンチャー企業の経営者の方や、これから、ベンチャー企業創業する方には、是非、このイベントをお勧めします。
会社が大きくなって社員が増えれば増える程、スケールメリットが出て、社員一人では到底出来ないような贅沢な時間を、社員に与える事が出来ます。

「遊ぶ時は、徹底的に遊ぶ」という米国企業の文化を、日本企業も見習ってみるとビックリするような効果があるかも知れません。

  


Posted by 中村政史 at 02:18Comments(1)