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2008年01月08日

変な「拘り」

以前ブログにも書きましたが、私の趣味の一つにオーディオがあります。
このオーディオという趣味を得た事が私自身の仕事やライフスタイルに強い影響を与えているという事を最近実感しました。

オーディオという趣味の大変なところは、CDプレーヤーとアンプとスピーカーを買ってきてケーブルを繋げば誰でも簡単に音を出せる訳ですが、それだけでは決して「良い音」が出ないというところです。
これは、逆に面白いところでもあります。

オーディオマニアではない普通の人は、高級な最新のオーディオ機器を買えば、良い音で音楽を聞けると思っている方が大半ではないかと思われます。
要するに「お金を掛ければ誰でも簡単に良い音が聞ける」という風に思われているのではないかと思います。

実は、これは全くの間違いです。

オーディオの世界は、非常にシビアな世界で、如何に高級なオーディオ機材を買っても、ケーブル1本で音が全然違ったり、スピーカーの位置が少し違っただけで音が変わったり、部屋の中に物が一つ増えただけで音が変わったりします。

何故、このような変化が起こるかと言うと、スピーカーから直接出る音と、部屋の壁や床や天井に反射して耳に届く音が混ざって耳に届く為、ちょっとした事で音質の変化が起こってきます。

また、ケーブルの質によって、高音が強くなったり弱くなったり、音が澄んだり濁ったり、様々な変化を起こします。

また、最新のオーディオ機器よりも、何十年も前のオーディオ機器の方が音が良かったりします。

という事で、良い音を出す為には、ケーブルを何本も付け替えて試してみたり、スピーカーの位置を変えてみたり、部屋の壁や床に反射音を吸収する為の素材を取り付けたり、ありとあらゆる試行錯誤を繰り返していく事で、いつしか良い音が出るようになってきます。

この時に重要なのは、最終的に出したい音のイメージを描きながら、全体を見ながら、細かい改善を行っていくという作業をする続ける事です。

こんな事を長年やっていると、仕事やライフスタイルに関しても、「CDコンポを買って来て、取り合えず、それなりの音が出ればいい」的な事には興味がなくなり、「どうしたらもっと良い音が出せるか追求したい」的な欲求がついつい頭をもたげてしまう結果、自然と仕事やライフスタイルへの完成度に対する欲求のハードルが高くなってきます。

また、何か物事を進めていく時に、最初からハードル越えを目標にして、最短コースを進もうとする為、周りの人間からは「理解不能」「不可解な行動」と思われる事がよく有ります。

こんな変な「拘り」が私の長所でも有り、短所でも有ります。

この感覚を共有出来る人とは、中々出会えないのですが、最近、福岡でも何人か、同じ感覚を持つ人と出会えて非常に楽しい時間を過ごす事が多くなりました。

私と同様に、オーディオ・ビジュアルを趣味として、良い音や良い映像に拘っている人や、また、ある人は、良質のウイスキーを味わう事に拘り、シングルモルトを語らせたら、右に出る人がいないという人や、ヘップバーンやグレースケリーなどが出ている古い名作映画に徹底的に拘っている人や、北欧のデンマークに拘って、その素晴らしさを日本に伝えたいと頑張っている人など、仕事以外の話をしていてとても楽しい時間を過ごす事が出来ています。

そして、その人達は、趣味同様、仕事や人生についても特有の「拘り」があって、とても魅力的に感じると同時に沢山の刺激を受ける事が出来ます。







  


Posted by 中村政史 at 20:04Comments(0)