2007年08月06日

いじめ

ここ数年、「いじめ」による自殺者のニュースが頻繁に報道されています。
そのほとんんどが、学校の「いじめ」ですが、それよりもっと根が深いのが会社の「いじめ」かと思います。

私も何度かこの「いじめ」を経験しました。
最初は、富士通に入った時です。
多分、新入社員のくせに生意気だったのが理由ではないかと思われますが、先輩達から相当酷い「いじめ」に会いました。

コンピュータ業界に従事されている方は、よくお分かりだと思いますが、コンピュータ業界というのは、トラブルがつき物です。
システム開発中のトラブルは、当たり前で、それによって納期が大幅に狂ったり、システムをお客さんの要望通り作って納期通りに納品したとしても、必ず、聞いていなかった要件が次から次にお客さんの口から出てきたりして、トラブルとなります。
また、トラブルなくちゃんと納品・検収した後でも、システムトラブル・ハードウェアトラブル・ネットワークトラブルなど、トラブルが起こります。

で、どんな「いじめ」に会ったかと言うと、先輩達が担当していて、トラブルになっているお客さんや、サポートが大変で売上が少ないお客さんなど、何かのトラブルを抱えるお客さんばかりを新人営業マンの私が担当させられる事になりました。

何も分らない新入社員がトラブルでカンカンになっているお客さんの所に営業に行くわけなので、火に油を注ぐとはこの事で、突然、真っ赤な顔をして灰皿を投げつけられたりした事もありました。

この3年間は、それこそ悪夢のような日々で、毎日朝一番から終電まで働き、土日の休日出勤は当たり前で、週に1回~2回は、徹夜で、お詫びの文章作成と、リカバリー策の提案書作成をしていました。

3年間程、トラブルシューティングばかりを担当していたお陰で、営業としては全く数字が上がらず、同期の中では最低の評価で、ボーナスの額も一番低い「ダメ社員」のレッテルを貼られていました。
社内の目も、冷たいもので、朝礼で、あから様に成績の良い同期が褒められたりしました。

3年間の「いじめ」生活は、だんだんと心を蝕んで行きます。
自信喪失や孤独感など、生きている事を辞めたいと思う人の気持が分るようになりました。

また、非生産的で、毎日社内・社外で怒られる日々が続いた上に、睡眠不足で肉体的にも精神的にも限界に来ていた私は、所謂、「過労死」というものの寸前もこの時経験しました。
ある時、渋谷駅の階段を上っていた私は、丁度、踊り場に来た時、突然、気持ちよくなって意識を失いました。
ふっと気がついた時には、周りに沢山の人集りが出来ていて、私としては一瞬の出来事でしたが、周りの人に聞いたところ、暫く気絶していたそうです。

余談ですが、4年目に入って、後輩も3期分入社して来て、上司から、既存ユーザーのフォローという仕事から、新規ユーザーの開拓という仕事を命ぜられました。

この頃私は、完全に自信喪失状態でしたので、正直、やる気も愛社精神もゼロに近い状態だったと思いますが、ただ目の前の仕事だけを何かに取り付かれた様に、こなしていました。
(もしかすると、過労死という自殺をしようとしていたのかも知れません。)

ところが、3年間トラブルシューティングをしていたお陰で、きっと知らず知らずに実力がついていたのだと思いますが、初めて新規ユーザーの開拓をしたこの年、何とトップセールスとなり、社長表彰を受ける事となりました。

「いじめ」で命を落とす人の気持は良く分ります。
会社や学校などは、正にその人が生きている世の中全て、という場合が多いと思います。
そこで、相談相手もなく、仲間はずれに会えば誰でも絶望感に苛まれます。

しかし、命を落とす前に考えて欲しい事は、死ぬくらいなら、転校や転職をして環境を変えるか、又は自分の実力をつける良い機会だと考えて、そこに留まって暫く修行してみるかと楽観的に考えてみて欲しいと思います。

私は、「いじめ」に対する専門家でも何でもないので、世の中にはもっと良い方法があると思いますが、たまたま先週は、自分自身の人生を振り返って、今後の計画を立てようと決めた週でしたので、「いじめ」に会って苦しい時も時間が経てば、自分の肥やしになって、次につながるという考えも、対処法の一つかも知れないと思って紹介してみました。  


Posted by 中村政史 at 18:45Comments(0)